神奈川県小型生コンクリート協同組合・2023年賀詞交歓会理事長挨拶
2023年1月26日
横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
本日は酷寒、更にはコロナ禍にも拘らず、ご多忙の中を皆様多数ご臨席を賜り誠に有難うございます。新年のご挨拶が遅くなりましが本年も宜しくお願い致します。
近年は皆様とお話しする機会も少なくなっておりますので、少しお話しする時間を頂きたいと思います。
さて、
【昨年2022年】
海外ではロシアのウクライナ侵攻や、欧州のエネルギー危機、近隣では北朝鮮のミサイル攻撃・核開発等、世界が戦々恐々とする中、経済では急激なドル高円安を背景に物価急騰、更には有事の国防の見直しとして防衛力強化の問題等々、非常に厳しい一年となりました。
そして、
【本年2023年🐇】
癸卯(みずのとう)年ですが、干支の話しはさて置いて、昨年末から米国経済の混乱により米国で金利アップ政策が取られ、米株価が下落し、我が国の円安にも一区切りつき、緩やかながらドル安・円高に転じているようです。
また、WITHコロナの過ごし方にも皆が慣れ始め、コロナ抑制経済から脱却し、国内経済再活性化の兆しがあるようです。
但し、円高リスクによる国際競争力低下には注意が必要と思われます。
次に、我々にとって最も重要な
【生コン業界】
コンプライアンスに反する事件として、かつての偽装コンクリートや、戻りコン不正再利用等、業界のみならず世間を騒がせた事件は忘れてはならないと思います。
我々組合員は、姿勢を正し、品質管理の徹底、業界の信用回復に努めなければならないと思います。
そして、現在各社が推し進めているかつて無い大幅な生コン価格改定について、今でも耳にする過当競争による安売りは”対岸の火事”のように他人事と考えず、エリア会議等で協議し、一致団結して臨み、自分事として真剣に考えなければ、明日は我が身と必ず飛び火して来るものと思います。
また、昨今の利益アップが難しい折に、政府からの給与アップという要請についても、現状価格維持や不適正な値上げだけでは、事実上の値下げとなってしまうので、より適正な価格で販売し、正当な利益を確保し、安定雇用に繋ぎ、会社の未来、業界の明るい未来を創造して行きましょう。
更に、
【+α】として、利益追求のみならず、積極的に社会貢献を進めて頂きたいと思います。
現在、当組合は「かながわSDG'sパートナー」としてSDG'sの取組を推進し、この度
環境保全の為のグリーンプロジェクトに要する資金を調達する為に神奈川県が発行した公債「グリーンボンド」に投資しました。
また、神奈川県と締結した「災害時における消化水等の供給支援に関する協定」に基づき組合員に協力をお願いしております。
更に個人寄付として赤十字・地元社協・国連UNHCR・MY WORLD VISION等で社会奉仕をする方法もあると思います。
結びとして、組合の信頼性アップが必ず組合員へのプラスとなります。
先人が培って来た”相互扶助の精神”を忘れず、組合事業に積極的にご協力頂き、年末には
笑顔でうまい酒が飲めるよう、皆で協力して頑張りましょう。
本日はありがとうございます。
藤川 孝幸